留守番中は静かにしているのに、玄関のドアを開けた瞬間にワンワン吠える。飛びついてきたり、部屋を行ったり来たりして、なかなか落ち着かない。
そんな様子に「嬉しいのかな、それとも不安だったのかな」と迷う飼い主さんは多いのではないでしょうか。
この記事では、飼い主が帰宅したときに犬が吠えたり、そわそわしたりする理由と、帰宅後の時間を落ち着いて過ごすための接し方をまとめました。
帰宅時に吠える・そわそわするのはよくあること
飼い主の帰宅は、犬にとって一日のなかでも特に嬉しいできごとです。多少はしゃいでも、数分で落ち着いていつも通りに過ごせるなら、あまり心配はいりません。
ただし、毎回長く興奮が続いて飛びつきがひどい、帰宅時に物が壊れている、トイレの失敗が続いている、といった場合は、留守番中に強い不安を感じている可能性もあります。その場合は留守番中の吠えへの対策もあわせて見直してみてください。
帰宅時に吠える・そわそわする主な理由
① 嬉しさがあふれている
大好きな飼い主が帰ってきた喜びを、声や体で表現しています。しっぽを大きく振る、飛びつく、声が高くなるといった行動とセットで見られることが多いです。
② 留守番中の緊張がほどけた
留守番が「できている」犬でも、ひとりの時間は少し緊張しています。飼い主の顔を見て安心した瞬間に、張りつめていた気持ちが一気に出て、吠えやそわそわにつながることがあります。
③ 吠えると構ってもらえると覚えている
帰宅するたびに、吠えたり飛びついたりしている犬に「ただいま、いい子だね」と声をかけて撫でていると、犬は「こうすると構ってもらえる」と覚えてしまいます。飼い主の優しさが、かえって興奮を強めていることもあります。
④ 気持ちの切り替えが追いつかない
静かな留守番の時間から、飼い主が帰ってきたにぎやかな時間への切り替えが急だと、気持ちが追いつかずに落ち着かない様子を見せることがあります。
帰宅後を落ち着いて過ごすための接し方
① 帰宅直後は静かに、興奮がおさまるのを待つ
帰ってすぐに高い声で話しかけたり、撫でまわしたりすると、興奮がさらに高まります。犬が吠えたり飛びついたりしている間は、目を合わせず、声もかけずに、落ち着くのを待ちましょう。
② 落ち着いたら、静かにほめる
吠えるのをやめたり、座ったりして落ち着いたタイミングで、穏やかな声でほめたり、やさしく撫でたりします。「落ち着いていると構ってもらえる」と覚えてもらうのが目的です。
③ 帰宅後の流れを毎回そろえる
犬は決まった流れがあると安心しやすくなります。たとえば次のような順番を、毎回なるべく同じにしてみましょう。
- 玄関で靴を脱ぐ
- 荷物を置いて、手を洗う
- 犬が落ち着いていたら、静かに声をかける
- 水を新しく入れ替える
④ 「おすわり」でひと呼吸おく
「おすわり」や「まて」ができる犬なら、帰宅時に声をかけて座らせてからほめるのも効果的です。やることがはっきりしていると、犬も気持ちを切り替えやすくなります。
⑤ 留守番中の不安を減らす
留守番中に強い不安を感じていると、帰宅時の反応も大きくなりやすいです。出かける前に散歩や遊びで体を動かしておく、ひとりで遊べる知育トイを用意するなど、留守番そのものを過ごしやすくする工夫もあわせて行いましょう。
こんなときは動物病院に相談を
次のような様子がある場合は、行動の問題だけでなく、体の不調や強い不安が関係していることもあります。
- 帰宅後、何十分たってもまったく落ち着かない
- 息づかいが荒い、よだれが多い、震えている
- 体をしきりになめる、かゆがる、足をかばうなど、いつもと違うしぐさがある
- 最近になって急にこうした様子が出てきた
まとめ
帰宅時に犬が吠えたりそわそわしたりするのは、嬉しさや、留守番中の緊張がほどけた気持ちの表れです。帰宅直後は静かに接して、落ち着いたらほめる。
この流れを続けていくと、少しずつ「おかえり」の時間が穏やかになっていきます。
ほかの場面の吠えについては、犬が吠える原因と対策|場面別に原因がわかる、吠え対策のまとめで一覧にしています。


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