100均の猫おもちゃの選び方|よくある思い込みと、誤飲を防ぐ見方・しまい方

100均の猫おもちゃの選び方|よくある思い込みと、誤飲を防ぐ見方・しまい方 100均×ペット

「100円なら、壊れたらまた買えばいい」。猫のおもちゃを100均で探すとき、そう考える方は少なくないと思います。

たしかに値段の気軽さは大きな魅力です。ただ、猫のおもちゃで気をつけたいのは、壊れたあとの「かけら」や「ひも」のほうです。

この記事では、100均の猫おもちゃについてよく聞く思い込みを一つずつ取り上げ、動物病院やメーカーが出している情報をもとに、選ぶときと使うときに見ておきたい点を整理しました。

ひもを飲み込んだかもしれないときは、引っ張らずに動物病院へ

先に、いちばん急いでほしい場面のことを書いておきます。

猫じゃらしのひも、毛糸、リボン、髪ゴムなどを飲み込んだのを見たときは、様子見をせずに動物病院へ連絡してください。

口やお尻からひもが出ていても、引っ張って抜こうとしないでください。腸にひもが絡んでいると、引くことで腸を深く傷つけるおそれがあると、動物病院が注意を呼びかけています。

飲み込んだところを見ていなくても、次のような様子があれば早めの受診が必要です。

  • くり返し吐く
  • 食欲がなく、ぐったりしている
  • お腹を触られるのを嫌がる、痛がる
  • 便が出ない、または下痢をしている

ひもが胃に残っているうちは、吐いたり吐かなかったり、食べムラがあったりと、症状がはっきりしないこともあるそうです。「いつもと違う」が数日続くときも、ひものおもちゃがなくなっていないか確かめたうえで相談してみてください。

「ぼろぼろになるまで使い切る」より、壊れかけで替える

100均のおもちゃは、気軽に買い替えられるのが長所です。その長所は「早めに替える」ために使うのがおすすめです。

羽根が抜けかけている、布の縫い目から綿がのぞいている、ひもの付け根がほつれている。こうした状態は、猫がちぎって飲み込みやすくなっているサインです。

動物病院の解説でも、噛みちぎられる素材や丸飲みできる大きさのおもちゃは危険とされています。壊れかけたおもちゃは、まさにその状態に近づいています。

遊ぶ前に、指先でパーツを軽く引いてみてください。鈴や目玉、羽根の根元がぐらつくようなら、その日のうちに処分して大丈夫です。

「猫用」と書いてあっても、置きっぱなしでいいとは限らない

ダイソーのネットストアに載っている「ひもが伸びる猫じゃらし(しっぽ付き、ボール)」(税込110円)には、約25cmのゴムが付いています。

この商品の注意書きには、「飼い主が見ているもとで使用してください」と書かれています。誤って飲み込んだ場合はすぐ獣医師に相談するよう、という一文も添えられていました。

つまり「猫用」は、ひとりで自由に遊ばせてよいという意味ではありません。とくにひもやゴムが付いたものは、人が持って動かすときだけ出すおもちゃと考えておくと安心です。

売り場で手に取ったら、裏面の注意書きまで読んでみてください。素材、使い方、保管のしかたが書かれていて、ひとり遊び向きかどうかの目安になります。

留守番のあいだに出しておくなら、ひもやゴム、外れそうな小さな飾りが付いていないものに限ります。けりぐるみのような大きめの布製でも、ほつれがないかを先に確かめておきましょう。

小さいおもちゃほど喜ぶ? 口に入りきる大きさは避けたい

小さなボールやネズミ型のおもちゃは、猫が前足で転がしやすく、人気があります。一方で、口に入りきってしまう大きさは、丸飲みの危険と隣り合わせです。

目安にしたいのは、猫がくわえたときに口からはみ出す大きさかどうかです。子猫と成猫でも口の大きさは違うので、成長に合わせて見直してください。

ボールの中に鈴が入っているタイプは、外側が割れると鈴が出てきます。噛んで遊ぶ猫なら、割れにくい素材か、鈴の入っていないものを選ぶほうが向いているでしょう。

毛糸やヘアゴムは、猫が好きでもおもちゃにしない

100均には、手芸用の毛糸やリボン、ヘアゴム、梱包用のひもなど、猫が夢中になりやすい品がたくさん並んでいます。どれも猫用には作られていません。

動物病院の解説では、毛糸、リボン、糸、ビニールひも、輪ゴム、髪留めゴムなどが、ひも状異物の原因になりやすい物として挙げられています。針の付いた糸は、とくに危険だそうです。

猫が好んで遊ぶからといって、おもちゃとして与えるのは避けてください。使ったあとは引き出しやふた付きのケースにしまい、床や机の上に出しっぱなしにしないことが予防になります。

家の中でできるほかの誤飲・いたずら対策は、100均でできるペットの安全対策にまとめています。

並べておくだけより、人が「獲物」を演じるほうが遊ぶ

おもちゃを床に置いておくだけでは、すぐに見向きもしなくなる猫も多いものです。猫の遊びは狩りのまねごとなので、獲物らしく動いて初めて興味がわきます。

東京猫医療センターの服部幸院長が監修した解説では、獲物ごとの動かし方が紹介されています。100均の猫じゃらしでも、動かし方を変えるだけで反応が変わるかもしれません。

ネズミのように動かす

床をはわせるように左右に動かし、猫が走り寄ってきたらすっとよけます。円を描くように逃げ回らせてから、最後は捕まえさせてあげるという流れです。

鳥のように動かす

釣りざおタイプの猫じゃらしを左右に振り、ときどき高く引き上げます。2〜3回ジャンプさせたあと、捕まえさせるのが目安です。

虫のように動かす

ドアのすき間やクッションの下から、おもちゃの先を見せたり隠したりをくり返します。ぱっと隠すのがこつです。

1回の遊びは15分ほどが目安とされています。猫は瞬発力があっても持久力はないので、寝そべり始めたら切り上げどきです。

終わるときは、最後にしっかり捕まえさせてあげてください。達成感を味わったあとに食事を出すと、満足しやすいといわれています。

夜中の運動会が気になる場合は、寝る前の遊び方を見直すのも一つの方法です。猫が夜に走り回る理由と、静かに過ごしてもらうためのコツでくわしく取り上げています。

100均の製氷皿で「探して食べる」遊びもできる

おもちゃ売り場以外にも、遊びに使える品があります。獣医師の発信として紹介されているのが、製氷皿のくぼみにドライフードを入れ、前足でかき出して食べてもらう方法です。

頭を使って食べることは、ストレスをやわらげる遊びにもなると説明されています。量は1日の摂取カロリーの5〜10%を目安にするか、いつもの食事の一部をこの方法で出すとよいそうです。

選ぶときは、プラスチック製にしてください。シリコン製は噛みちぎって飲み込むおそれがあるため、向かないとされています。

遊び終わったら、しまう場所まで決めておく

ひものおもちゃの事故を防ぐうえで、動物病院の解説でくり返し勧められているのが「遊び終わったら片づける」ことです。

とはいえ、毎回きちんとしまうのは意外と手間がかかります。猫じゃらしの定位置を、猫が開けられない引き出しや、ふた付きの収納ケースに決めておくと続けやすくなります。

片づけるときに、羽根やひもの付け根もさっと見ておくと、壊れかけを見逃しにくくなるでしょう。点検と片づけを同じタイミングにしておくと、手間がひとつ減ります。

100均の品ぞろえや価格は、店舗や時期によって変わります。売り場で見つからないときは、同じ考え方で別の品を選んでみてください。

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